「よくある週末vol.2」ご来場感謝の辞

昨日は渋谷guestにお越し頂いた皆様どうもありがとうございました!

一時間を超える長丁場の演奏となり、ご覧頂いた方には心より感謝御礼申し上げます。
今回は初めてづくしだったので、もしかすると至らない演奏もあったかとは思うのですが、その点は何卒ご容赦頂き、今後とも生温かく見守って頂ければと思います!

昨日のセットリストは以下のとおりでした。

1. みんなわかってもらいたい
2. 飛行機雲
3. 君が僕を知ってる
4. オートレース
5. 我が心のオリエント
6. 遠くまで
7. そして僕は途方に暮れる
8. タイガータイガー
9. むかし音楽が好きだった
10. 団地のゲーム
11. ロングウォーク
12. 宇宙線が視ている
13. 夜よ今夜はあなたと話そう
anc. ラブレター

このうち「飛行機雲」「君が僕を知ってる」「そして僕は途方に暮れる」「タイガータイガー」「ラブレター」はカバー曲となります。
「飛行機雲」は荒井由実、「君が僕を知ってる」はRCサクセション、「そして僕は途方に暮れる」は大澤誉志幸、「タイガータイガー」ははいからさん、「ラブレター」がブルーハーツの曲です。
バンド形態でカバーはほとんどやりませんが、弾き語りでは自分の好きな曲を自由に演奏するようにしています。
今回セットリストから漏れたのは他にはっぴいえんどの「しんしんしん」、加山雄三の「君といつまでも」、さだまさしの「道化師のソネット」など。
これらも機会があったらいつか披露したいと思っています。

それと「オートレース」「むかし音楽が好きだった」が新曲で、今回初披露でした。いかがでしたでしょうか?

尚、今回のフードはキノコとツナの和風パスタでした。
フード出店はその器材や材料の余りの重量に道玄坂では失神しそうになるほか、自宅でパスタの仕込み中に茹で汁で足を火傷する、今朝起きると演奏中にヘッドバンキングをしていなかったにも関わらず首が痛い(筋肉痛)など相変わらず大変ですが、「よくある週末」というテーマ上、僕の中の「週末」感に料理は必須項目なので次回もやろうと思っております。

さて、その次回の「よくある週末」は7月19日土曜に同じ渋谷GUESTにて行います。

実はこの「よくある週末」シリーズは好評につき毎回奇数月の第三土曜日に定期開催することとなりました!

今のところ次回以降についてはツーマン、スリーマン形式で毎回テーマを定めてやっていこうかと思っていて、vol.3については詳細を近日中にアップ致します。
毎回違うテイストのライブになると思います。
どうぞお楽しみに!

以下は次回ライブのお知らせです。
ご予約お待ちしております!
取り置き予約はinfo@minimals.jpまでメール願います。
「お名前」「枚数」「公演名」をお知らせ下さいね。

【ライブ情報】
次回ライブはバンド形態で6月28日土曜日に箱の中の猫企画に出演させて頂きます。
場所は下北沢daisy barで、初めて演奏させてもらう場所です。
出番は二番手で19時頃になります。

■6/28(土)下北沢Daisy Bar
箱の中の猫企画
[Time] OPEN 18:00 / START 18:30
[Charge] adv.2000yen / door.2500yen (+1d)
w/まがりかど、Russia Group、THE MASHIKO、ユームラウト

宇宙線が視ている

詞:谷口智也

君は今日もくたびれたら 窓辺に凭れて
ぼんやりした気分でいる

夕暮れの先 薄闇に光るテールランプが
段々と近づいてくるような 心地好いサウンドに変わって

黄色く満たすような その鮮やかに
心を奪われている
エイトビートを効かすようさ その鮮やかは
君を連れてってしまいそうなんだ

皆が君のやりたいことをやってしまうから
それで君は一体何をしようかって思っているんだ

夕暮れの中 暗がりに光る君の心は
誰かの気持ちにフィットして どこかでキャッチされるんだ

きっと君は言うだろうよ 信じられないって
瞳を輝かせて
エイトビートを効かすようさ 鮮やかは
僕も連れてってくれたらいいんだ

きっと君は言うだろうよ 信じられないって
瞳を奪われながら
エイトビートを効かすように その鮮やかは
僕ら連れてってくれたらいいんだ

連れてってくれたらいいんだ
連れてってくれたらいいよね
*******

minimals「宇宙線が視ている」(live)

この曲は大学生のときに作ったからminimalsの全楽曲の中でも一番古い。
現在「恋をしようよジェニーズ」のギターボーカルをしている桜井君とはその当時大学のサークルで一緒にバンドをやっていて、よく集ってなんとなく2人で音合わせをしたりしていた。
そんなあるときに「メロディがあってまだ歌詞は出来てないんだけど」みたいなことを言いながらこの曲のサビのメロディを唄ったら「これはいいメロディだ」と褒めてくれたので、それで俄然やる気を出して書き上げた記憶がある。
それがなかったら今頃お蔵入りしていたかもしれない。

だけどサビのメロディだけが先にできてそれ以外何もなかったから、他の部分の構成も歌詞もなかなか決まらなかった。
それこそAメロから何十回も書き直していて、最初の頃書いた歌詞もメロディも現在のものとはかけ離れている。

僕は高校生のときにギターを手にしてからすぐにオリジナルの楽曲を作り始めたけど、歌詞について正面から向き合ったことはなかった。
歌ったときの語感でなんとなくそれっぽいフレーズを並べたりして出来上がりにしていた気がする。

おそらくそういう作詞法もあるにはあるのかもしれないけど、きっとそれだけではいけない。
この当時に僕が作詞した「宇宙線が視ている」と「団地のゲーム」という楽曲は、そういう点で初めて「作品」としてコンセプシャルな意識のもとに作ろうと思って「作った」歌詞である。
大変に難産したお陰で完成したときはとても嬉しかった(「粘土細工で良い造形物を作れたときのように」嬉しかったのをすごく覚えている)。

最終的に歌詞は、井伏鱒二の短編「屋根の上のサワン」の世界観(その頃とても好きだった作品で、その油絵の具のような空気や匂い、暗さみたいなもの)を目指したが、結果的にそれを感じた人は少ないと思う(僕が今見ても全然似つかない)。
結局それだけではうまくいかなくて、当時の僕がぼんやり思っていたことを色々混ぜ合わせることで落着したからである。

尚、この「宇宙線が視ている」というタイトルに特に意味はなくて、その頃の朝日新聞の夕刊記事の見出しに「宇宙線がみている」と書かれた学芸記事がでかでかと載っていて、それがとても印象に残っていたのでそのまま曲のタイトルにした。

この曲を好きだと言ってくれる人はとても多くて、苦労した甲斐もあって単純にすごく嬉しい。できればこれからも好きでいてもらいたいと思う。

ソリッドシチュエーション

詞:谷口智也

遠くて顔は見えないくらいだった
ちょうどそれでよかった
見るも見ないも同じくらいだったのだ

何をしようか どこへ行こうか
いつもの通り 思ったとおり

夢かどこかで出会っていたような気持ちになった
「ちょっと待ってくれ」っていう声がして
ちょっと待ってみるくらいの

君がいたのさ 隣を過ぎて
行き交うように 笑ったように

いつもの通り 思ったとおりに

(駅へ向かってゆっくり歩く
ここで行くよまたね 手を振って)

ウソでもホントでもどうでもいいよ

何をしようか
どこへ行こうか
いつもの通り
思ったとおり

覚悟はいいかい
涙は拭いて
いつもの通り
思ったとおりに

遠くて顔は見えないくらいだった
*******

古い曲ばかり解説しているので、たまには少し新しいものを取り上げます。

「ソリッドシチュエーション」という言葉は「状況設定もの」のホラー映画のジャンルを指すらしい。ソウとかキューブとかその辺の作品がソリッドシチュエーションものである。

僕がこの曲を作っていたのは2012年の秋くらいだったと思うけど、そのときはそういう言葉があることを知らなかったから自分の勝手な造語をタイトルにしたつもりだった。
ソリッドは「手堅い」「大事」「節目」というような意味合いで、それに「状況」や「境遇」を意味するシチュエーションを足して、「大事な局面」から「重要な何かが交差する場面」くらいの振り幅がある言葉だとイメージしている。

人の一生を何かで例えるとき、よくある説だけど僕は断然「旅」という例えがしっくり来る。
人の生き方や目的はそれぞれに違うし、誰の魂がどこから発生して、どこへ向かっているかなんてことを分かっている人はいない。
きっとみんなそれぞれに発生して、それぞれ勝手に歩いているんだろうと思う。
誰かの出発点は誰かのゴールで、誰かのゴールはまた別の誰かの出発点かもしれない。
それでみんなそれぞれ進んで、出会って、交差して、またすれ違っていく。

僕は音楽をやっているからかもしれないけど、そういう発想が自分には馴染む。

僕の大好きな井伏鱒二はこう言っている。

この杯を受けてくれ
どうぞなみなみ注がしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

なんだか言いたいことを言ってくれているような気がするんだけど、もしかしたら余計わかりづらくなったかもしれない。すいません。

さて、この曲では録音時にオーバーダビングを沢山施している。
特にこの曲では今までと違って、好き勝手に最大限までギターを足すチャレンジをした。
少ないコードとクリーンギターでどこまで楽曲に彩りが添えられるか試したかったのである。
ギターは4本くらいフェイザーっぽいトレモロをかけた空間的なギターを足していて、唄終わりのアウトロではギターのフレーズが絡み合ってフェイドアウトしていくようになっている。

ドラムの音はひたすらコンパクトに、デッドに作った。
ドラムのほとんどの箇所にミュートを施し、ミックスでもほぼノーリバーブ、さらにアナログテープのフィルターを掛けるなど徹底してある。

僕はこの曲ができたので、今まで自分の宿題みたいにずっとやってきた少ないコードの中であれこれ頑張るような曲は大体もうこれでいいのかなとそう思った、そういう曲である。

夜はオーロラ(子どもたちへ)

詞:谷口智也

工場の陰から汚れた犬が
ちっぽけな夢を拾い出してきた

君は何か勘違いをしているよ
君は何か勘違いをしているよ

煤けた闇は僕の清潔なシャツを
汚して 汚してしまった

街は今日もざわめきを忘れないぜ
夜はオーロラ きらきらぴかぴか

おおオーロラ
おおオーロラ

ささやく傍からこぼれてゆく灯火が
ひっそり息をついた 段々夜になる

街は今日もざわめきを忘れないぜ
夜はオーロラ きらきらぴかぴか
*******

この演奏は2010年当時だったかと思う。
深夜のスタジオで一発録りをした記憶があるが定かではない。
楽曲としてはメロウなトーンの静かな息遣いをイメージした曲である。
バンドとして音数を削る試みをし始めた頃で、もう音を埋めることは考えていない。
いかにスカスカにしても楽曲が持つかということをひたすら考えていた気がする。

タイトルは「夜はオーロラ」、副題に「子どもたちへ」が入る。
この曲は「子どもたち」にあてた童謡のつもりだったので、それを副題とした。

僕の作る曲には「夜」という単語が多い。
タイトルでいったら半分くらい「夜」が入る。
本当は朝の方が好きだけど、夜には色々な表情やバリエーションがある気がしていて、「本当の自分になれる時間」みたいなイメージもある。

作詞作業は難しくてなかなか完成しないことが多い。
苦心して作るせいか、完成するとその反動で飽きてしまったり嫌になったり一気に思い入れがなくなったりすることがある。
「夜はオーロラ」を書いたとき、本当に良い歌詞が書けたと思った。
そして今でもよくできているなと思える数少ない詞のひとつである。

僕は当時シャガールやクレーの絵が好きでそういう景色を言葉にしたかった。
油絵の具の暖かさや素朴なトーンだったり、淡く情景的であったりするものを想像したのである。
だからそういう意味でもこの曲は「宇宙線が視ている」とか「夜のジャズ」と同じ詞世界にある作品だと思う。
こういう情景的な世界観に好き嫌いはあるとは思うけど、個人的には悪くないと思っている。

【5/17(Sat.)】谷口弾き語りワンマンのお知らせ

こんばんは!
告知が大変遅くなってしまいましたが、来る5月17日土曜日にライブバー渋谷GUESTにてギターボーカル谷口智也が弾き語りワンマン公演を行います!
新曲多数、カバー多数でバンドスタイルとはまた違うトーンの演奏をお届けしたいと思っておりますので、是非遊びにいらして下さい。

また、当日は谷口自らによるフードを出店します。
今回は前回好評だったカレーではなくパスタを振舞う予定です。

皆様、17日は是非お腹を空かせて頂いた上で、渋谷GUESTまでどうぞ!

谷口智也(minimals)単独公演
「よくある週末 Vol.2」
2014年5月17日(土) 渋谷GUEST
OPEN 19:00 START 19:30
CHARGE adv. 1300yen / door. 1800yen (いずれも+1D)
FOOD パスタ部(谷口による)

ご予約はinfo@minimals.jp宛にて承ります。
件名に「予約取り置き希望」とご明記の上、お名前と予約人数をお知らせ下さい。
会場の渋谷GUESTのホームページはこちら
渋谷駅から徒歩10分以内です。

撮影:マンダコウヘイ
撮影:マンダコウヘイ